特別講演

開催日時 2021年6月19日(土) 14:20〜14:50
講演時間 30分

カンムリウミスズメ(日本野鳥の会)

 準日本固有種であるカンムリウミスズメは国の天然記念物に指定されている小さな海鳥です。日本最大の枇榔島で長く調査が行われていますが、その生態はまだまだ謎に包まれています。個体数は5,000~10,000羽と推定されており、環境省により絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています。

 日本野鳥の会では、繁殖地がある伊豆諸島を中心に、現状の把握、個体数減少要因である営巣地の減少や営巣環境の悪化について改善を図るなどの取り組みを2009年から行っています。今回はその取り組みについてご紹介します。


演者プロフィール


手嶋 洋子(てしま・ようこ)

公益財団法人日本野鳥の会

日本野鳥の会の東京港野鳥公園、豊田市自然観察の森、春国岱原生野鳥公園のレンジャーを経て、現在は、絶滅危惧種の保護を行う部署に所属しています。カンムリウミスズメやアカコッコといった伊豆諸島の絶滅危惧種の保護に携わっています。東京農工大学大学院修了。愛知県出身。