イベント2021

世界アルバトロスデー&シーバードウィーク

ネイチャーセンター1階 展示室にて

展示期間:6月15日(火)13時〜20日(日)12時まで
※展示イベントは新型コロナウイルス感染症拡大のためすべて中止となりました

基調展示『オキノタユウ:絶滅危機から再生へ』

 大型で美しい海鳥オキノタユウ(Phoebastria albatrus)は、羽毛を採るために500万羽以上も捕獲され、1949年に地球上から絶滅したと信じられました。しかし、幸運にも、1951年に伊豆諸島最南部の鳥島で10羽ほどの生存が再発見され、その後、鳥島にあった気象観測所の人々によって最初の保護活動が行われました。残念ながら、気象観測所は1965年に閉鎖され、保護活動は途絶えました。

 再発見から25年後の1976年、鳥島の繁殖集団の監視調査(繁殖状況のモニタリング)が再開され、それにもとづいて種の再生を目指す積極的保護計画が立案され、多くの人々の協力によってそれらの保護計画が実行に移されました。保護活動は実を結び、鳥島集団は指数関数的に成長して、2018年には繁殖つがい数が1,011組、総個体数は推定で5,165羽になりました。

 現在、鳥島では3箇所で営巣し、1,600羽以上が観察され、最近(2005〜2018年)、鳥島集団は平均して毎年9.1%ずつ指数関数的に成長しています(7.9年で倍加する)。したがって、2026年に約10,000羽に、2030年代半ばには20,000羽になると予測されます。再発見から70年後の2021年、オキノタユウの再生は確実になりました。

会場ではこれまでの保全調査の資料や情報を展示します。


写真:長谷川 博

 

ポスター展

参加団体、協力団体、5団体によるポスター展示を行います。
期間中は各団体のポスター解説もあります。

(1)山階鳥類研究所『鳥島・小笠原の取組み 』
(2)バードライフ『漁業による混獲』
(3)日本野鳥の会『カンムリウミスズメの保全』
(4)小笠原自然文化研究所『小笠原諸島の絶滅危惧種の現状』

ほか、協力団体のポスター展示などを予定しています。


東京港野鳥公園・ネイチャーセンター展示室
(イメージ)


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◎東京都の方針で東京港野鳥公園が臨時休園となる場合があります。休園時にはイベントの内容が変更になります。予めご了承ください。