鳥学会大会2026年度大会で自由集会を開催することとなりました。
鳥学会大会2026年度大会
自由集会プログラム

2026年11月1日(土) 18時30分〜20時30分
名古屋大学 東山キャンパス
全学教育棟1F  S10



アルバトロス類の将来にわたる保全に向けて2 -現状と課題-


長谷川博・富田直樹・鈴木康子・山本裕(世界アルバトロスデー&シーバードウィーク実行委員会)・風間健太郎(早稲田大学)


 海鳥類は鳥類のうちでもっとも絶滅の危機に瀕しているグループの一つで、世界の362種の海鳥類のうち、絶滅のおそれのある種は113種(31%、CR19種、EN 36種、VU 58種)にも及ぶ。中でも大型で卓越した飛翔力をもつアルバトロス類では、全22種のうち15種(68%)が絶滅危惧種となっており、準絶滅危惧種(NT 6種)を含めると9割を超えている。国内では、コアホウドリがEN、アホウドリがVU、クロアシアホウドリがNTとして第5次レッドリストに掲載されている。

 ACAP(The Agreement on the Conservation of Albatrosses and Petrels:ミズナギドリ目鳥類の保全に関する国際協定)事務局では、2019年5月の会議で、国際協定が調印された日に因み、6月19日を「世界アルバトロスデー」と定め、世界のミズナギドリ目鳥類が直面している現状と保全活動の緊急性を呼びかける活動を開始した。国内では2019年7月に長谷川博氏の呼びかけによってNPO・NGOなど6団体が集まり、「世界アルバトロスデー&シーバードウィーク実行委員会」を設立し、2020年以降、アルバトロス類を含めた日本の絶滅危惧海鳥類の保全について普及啓発する活動を進めている。

 本自由集会は、この活動の一環として、2024年度大会に続き、長年の保全活動により個体群が回復した鳥島集団の回復過程と、近年の保全活動の様子、アルバトロス類の置かれている現状と課題、気候変動により懸念される影響等について、演者から情報提供を行い、現状の共有と課題の解決に向けた議論を行う。

プログラム


18:30~ 1.  趣旨説明
(山本裕・(公財)日本野鳥の会) 
18:35~ 2.「再発見」から75年、鳥島集団が10,000羽に回復
(長谷川博・東邦大学名誉教授/NPO法人OWS会長)
19:00~ 3. 10,000羽まで回復したアホウドリ -近年の鳥島の様子、聟島プロジェクトの進捗-
(富田直樹・(公財)山階鳥類研究所)
19:25~ 4. アルバトロス類が直面する三大脅威
(鈴木康子・バードライフ・インターナショナル)
19:50~ 5. 気候変動による海鳥への生理・生態的影響
(風間健太郎・早稲田大学) 
20:15~ 6. 質疑応答および討論