『ニードルフェルト作品でつなぐ海鳥への思い』
つぐみ(羊毛ニードルフェルト作家)
開催日時 | 2025年6月15日(日) 13:30〜14:00 |
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講演時間 | 30分 |

羊毛ニードルフェルトでリアルに野鳥を作っていると、作品のみならず制作作業自体が、鳥との出会いやエピソード、その背景や景色を脳から呼び起こすトリガー(引き金)の役目を果たしてくれる。特に海鳥は、船に乗るか、決まった季節に繁殖地まで行くかしない限り見ることも難しい。その分、普段の生活の中で彼らを思い出す機会は少なく、このトリガーの効果が存分に発揮される。私がたびたび海鳥たちに思いを馳せることができるのは、こうした制作活動があるおかげだと思う。
今回はそんな制作の裏話や作業の様子なども交えながら、これまで作ってきた海鳥の作品を紹介する。これらを間近に見ていただくことで、その存在を少しでも近くに感じ、海鳥たちの暮らしや置かれている状況に思いを馳せるきっかけにしていただければ嬉しい。
*ニードルフェルトとは、専用の針で繰り返し刺すことで繊維を絡ませ形を作る技法。
演者プロフィール

つぐみ
羊毛ニードルフェルト作家
出版社や国際自然保護NGOでの仕事を経て、たまたまテレビで見たのをきっかけに独学でニードルフェルト制作をはじめ今に至る。
実物大の鳥を中心に野生生物を制作することをライフワークとし、SNSで作品を紹介するほか、気の赴くままに展示や作品販売などを行っている。現在は自然観察・野鳥制作・主婦業を3本柱に生活している。
宝探しのような海上での海鳥観察は最近のお気に入り。