イベント2022

オンライン講演会

開催日時 2022年6月19日(日) 14:40〜15:05
講演時間 25分
●甦った絶滅標本? オガサワラヒメミズナギドリは小笠原で生き残っていた!?
●昔の名前で危機一髪 人知れず風前の灯火にあったオガサワラミズナギドリの話

 

オガサワラヒメミズナギドリ

 ミズナギドリの多くは黒白のツートンカラーで、一見すると見分けのつきにくい地味な海鳥です。でも、空を大移動し、海を潜り、地面に穴を掘り子育てする彼らは、まさに海の惑星・地球の申し子です。そして、地域への環境適用や他の生物と織りなす生態系の中で、多種多様なミズナギドリが誕生したことはなんと素晴らしいことでしょうか。

 今回は、小笠原諸島を舞台に、2種類の小さなミズナギドリについてお話します。オガサワラヒメミズナギドリは、まだ和名誕生から数年しかかっていない新種です。第一報は「絶滅したと思われていた新種海鳥の再発見」と紹介されました。なぜ、こんなややこしい話になったのか再発見ストーリー。「オガサワラミズナギドリ」は近々復活する可能性がある昔の名前です。先人の慧眼へ尊敬を持ちつつ、人知れず絶滅の危機にあったこの海鳥のお話をさせていただきます。


演者プロフィール


鈴木 創(すずき・はじめ)

NPO法人小笠原自然文化研究所副理事長

NPO法人小笠原自然文化研究所副理事長。
1965年横浜市出身。赴任先の小笠原で現地退職し、2000年に堀越和夫、稲葉慎らと同研究所設立。
オガサワラオオコウモリ、アカガシラカラスバト、アホウドリ類・ミズナギドリ類など稀少海鳥の保全研究と実践を行なう。
南硫黄島学術調査隊2017総隊長。季刊誌『i-Bo』変酋長。


講演要旨一覧