講演会2023

対面&オンライン

開催日時 2023年6月18日(日) 11:30〜12:00
講演時間 30分

小笠原諸島聟島の新繁殖地に集まるアホウドリ
(2021/3/9撮影:山階鳥類研究所、提供:東京都)

 かつて数百万羽が北西太平洋の海に生息し、伊豆諸島鳥島や小笠原諸島、大東諸島、尖閣諸島、台湾周辺などの島々で大集団をつくり、繁殖していたオキノタユウ(アホウドリ)は、主に羽毛のための乱獲によって一時絶滅の縁に立たされました。その後伊豆諸島鳥島での保全活動やモニタリングにより、鳥島の個体数は飛躍的に増加していることが分かっています。また、かつての繁殖地である小笠原諸島聟島では、鳥島の雛を移送し人工飼育することで新たな繁殖地を形成しようというプロジェクトが始まりました。

  本講演では、小笠原の個体数や繁殖状況などを中心に他の繁殖地も含め現在の状況と今後の課題についてお話しします。


演者プロフィール


油田 照秋(ゆた・てるあき)

(財)山階鳥類研究所 研究員

2013年北海道大学環境科学院博士課程修了。博士(環境科学)。2013年より北海道大学博士研究員、2015年より新潟大学朱鷺・自然再生学研究センター特任助手を経て2018年より現職。専門は鳥類の行動学、繁殖生態学。対象種はシジュウカラ、カラ類、トキ、オキノタユウなど。



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