講演会2023

対面&オンライン

開催日時 2023年6月18日(日) 14:30〜15:00
講演時間 30分(Zoom出演)

オガサワラヒメミズナギドリ

 小笠原諸島の海鳥保全メニューでは、アホウドリの人工繁殖地の取り組みがとても有名です(世界アルバトロスデーの講演会でも紹介されています)。
実は、小笠原諸島は、アホウドリだけではなく、北半球のアホウドリ類(アホウドリ、クロアシアホウドリ、コアホウドリ)のすべてが生息する国内唯一の重要な繁殖地となっています。今日は、最近の話から少し離れて、今に至る小笠原諸島のアホウドリ類の変遷についてご紹介します。

 また、小笠原諸島は海鳥の宝庫です。30以上の島々の中で、現在の有人島は父島、母島、自衛隊や気象庁が駐在する硫黄島、南鳥島を入れても4つのみです。いわば、人間が海鳥の繁殖域に暮らしていると言っても過言ではありません。暮らしの中で、垣間見えるミズナギドリの生態や、人間社会のとの関わりについてもご紹介します。


演者プロフィール


鈴木 創(すずき・はじめ)

NPO法人小笠原自然文化研究所副理事長

1965年横浜市出身。宇都宮大学大学院中退。東京都林業試験場、小笠原支庁を経て、赴任先の小笠原で現地退職し、2000年に堀越和夫らと同研究所設立。オガサワラオオコウモリ、アカガシラカラスバト、オガサワラカワラヒワ、アホウドリ類・ミズナギドリ類などの保全研究と実践を行なう。南硫黄島学術調査隊2017総隊長。季刊誌『i-Bo』変酋長。



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